2013-04-17から1日間の記事一覧

地這う鬼火―第三章『十年間の虚構』―

ゴウゴウと雄叫びを上げた『世界の鍋島』は、炎上数十分後に消防が駆け付け、鎮火された。主人である鍋島貴雄は、全焼した店の前で腰を抜かし、ただただ唖然としていた。 沈下数分後、村長と言う男がやって来た。 「こんにちは。私は一ノ蔵さんから依頼を受…